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2017年8月16日水曜日

バルセロナ旅行記 XXIX

グエル邸見学記の2回目。今回はメインフロア中央サロンの鑑賞から。

中央サロンの全貌

ガウディ全作品ビジュワルガイドブックより。


三階層(二階から四階まで)にまたがる吹き抜けのサロンである。この壮麗なサロンスペースでは、社交的な活動や行事が行われた他、音楽会が催されたり、典礼が行われた。


特別な晩さん会の時などには、楽団や合唱団を招いて生演奏が行われました。グエル伯爵の娘は音楽家であったため、この サロンには常に音楽が流れていた事でしょう。今でも運が良ければ、不定期ですがパイプオルガン生演奏を聴くことも出来ます。

ある時には教会、ある時には社交場やコンサートホールなど、まさに多目的ホール。当時のブルジョワの優雅な生活の器としての住まいがここに凝縮されています。 


サロンから天上を仰ぐ

四階の窓から首を出している人がいますな。

天上ドーム


ガウディはトルコのイスタンブールにあるソフィア聖堂の完成度の高さに感銘を受けており、グエル邸の設計でイスラム建築を独自に解釈して取り入れた、その一つの証がこのドーム天井である。

金色の小さ な礼拝堂


かって飾られていた祭壇の写真


サロンの壁を飾る絵画




パイプオルガン


中三階  楽団席であった。


三階の寝室階 居間  暖炉上にタペストリーの額。


ここがグエル家のプライベートな空間になっていた。

グエル夫人の寝室  実に広々とした寝室で、壁際に暖炉付き洗面台がある。


夫婦それぞれが寝室を持つ事が普通であった当時、グエル夫人の寝室と、隣のグエル氏の寝室と繋がっていて、暖炉付き洗面台もガウディのデザインも見ることができる。

写真では見えづらいですが、左側の洗面所の有機的なカーブ柱の繊細な装飾に夫人への心遣いが伝わります。



夫人寝室の装飾

夫人用ソファー

夫人用化粧台

寝室のステンドグラス 
ガウディシェークスピアの作品をモチーフにして製作した。これはハムレットの作品のようです。


当時使用されていた家具の展示。 モデル二スモ風の家具だが、ガウディのデザインではなく、フランセスク・ビダル・イ・ヘベリによるデザインである。


ここからグエル氏の寝室へとつながる。


グエル氏の寝室

寝室のソファーと椅子


窓のステンドグラス  
シェークスピアのリア王とベルトランをイメージして、ガウディが製作した。


ステンドグラスと椅子二脚

寝室の内部写真を映像で表示している。


寝室から中央サロンの吹き抜けを望む。


窓からは吹き抜けを通して対面や側面の窓が見える。



かっての浴室、洗面所   壁のタイルがやはりアラビア風。


オーディオビジュアル室
グエル一家が住んでいた頃の家の内部写真を幾つか映像で見られる。


かってのトイレ こんなことは云わんでもよいか。


四階の屋根裏部屋は、現在はグエル邸についての資料の展示スペースになっている。


以前は、子供部屋、浴室、使用人の部屋があった。

展示作品の数々

ステンドグラス三面



光が通過しないのでくすんで見える。

ガウディの肖像


展示パネル  


屋根裏階の天井は波打っている。




窓からお隣の建物の内側が見える。ここには庶民の暮らしが見えますね。


そしてこの階段を昇って屋上にむかう。


次回は屋上テラスの見学である。今回はこれでおしまい。

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